ミーティングスケジュール

グループワーク・ミーティングのご紹介

自助グループとは?

「生きづらさ」「トラウマ」と一言にいっても、それらにはさまざまな種類があります。
種類ごとに分けた目安がグループの「テーマ」です。
グループ紹介の「対象者」「説明」などの欄に書かれているものです。

こうしたグループは、参加者が自分たちの力で助けあって運営していることから、「自助グループ(self-help group)」と呼ばれます。
皆が対等の立場でいられるように、各グループにはリーダー(指導者)やチェアパースン(議長)を置きません。
ミーティングの司会など、グループの運営で中心的役割を果たす人は「ファシリテーター」(ものごとを円滑に回す人)と呼ばれます。

活動の中心はミーティングですが、ほかに「フェローシップ」(ミーティング外のおつきあい)なども組み入れているグループもあります。詳しくは各グループの説明をお読みください。

ミーティングとは?

グループのメンバーたちが心の内にかかえている苦しさ、生きづらさを、順番に「言いっぱなし、聞きっぱなし」のルールで語り合っていく場です。
参加に際して、ご自分の本名を名乗る必要はありません。ハンドルネームやニックネームでけっこうです。
このように自助グループの中における仮名のことを「アノニマスネーム(匿名の名前)」といいます。

ルールに従って、その場で聞いたことはその場に置いていき、外へ持ち出すことをしません。
こうして、個人情報などが外部へ漏れることを防ぎ、ひいてはミーティングが安全な場であることが守られます。

医療機関などで治療者が複数の患者を相手に行う、集団療法としてのミーティングを、正確には「治療ミーティング」といいますが、私たちが行っているミーティングは、治療者を入れないで、参加者全員が対等な立場で行なうことから「自助ミーティング」とも呼ばれます。

治療ミーティングと自助ミーティングは、それぞれ一長一短がありますから、ご自身で使い分けをしてみてください。

ミーティングで、それぞれの体験や感情を語ることは、それらを分かち合うことなので、語ることは「シェアする(分かち合う)」、語りの内容は「シェア(分かち合い)」と呼ばれます。

ミーティングに関するよくある質問と回答

【内容に関するもの】
Q1.自分のことを話し、人の話を聞くだけで、いったい何が変わるのですか?
A.これは、なかなか体験しないと理解できないことなので、ぜひ数回、体験してみることをおすすめします。
体験や感情が語られ、分かち合われると、独りで背負いこんだきたことが、ご自身から抜けていき、頭の中が整理されてくるはずです。
私たちは強制も勧誘もしませんので、どうぞ安心して、ためしに参加してみてください。
Q2.どのミーティングに参加したらいいですか? どのグループも、自分にぴったりと合わない気がするのですが……
A.まずは、ご自分の問題にいちばん近い感じがするミーティングに参加されてみるのはいかがでしょう。
テーマは、もしかしたらあなたが自助グループや治療につながるきっかけにすぎないかもしれません。
気に入らなければ、いくつかのグループを試しに体験してみて、一番しっくりするところに落ち着けばよいでしょう。
じじつ、多くの参加者はそうやって自分のグループを見つけているようです。
どうしても迷われている場合は、とりあえずJUSTオープンミーティングに参加してみることをお勧めします。
Q3.ミーティングはどのような形式で進められますか?
A.ファシリテーターの人が順番を決めて、参加者に話してもらいます。順番に関しては、一部の参加者に時間や体調など特別な事情がないかぎりは、単に時計回りや反時計回りとすることが多いようです。
ほかの人が話しているあいだは、その人の話に口をはさまず、ひたすら耳をかたむけてください。そして、ご自分の番が回ってきたらお話しください。ご自分の番が回ってきても話したくないとき、話す準備ができていないときは、パスをしたり、後回しにしてもらうこともできます。
Q4.自分の番が回ってきたら、どのような話をすればいいですか?
A.ご自分に関することだったら、どのような話をされてもかまいません。
初めに話すことがわからなければ、そこに参加する至った経緯や、かんたんな自己紹介を話していただいてもよいでしょう。
あるいは、パスをしたり、後回しにしてもらうこともできます。
Q5.自分の話をするといっても、人に聞かれたら困る話なのですが……
A.グループやミーティングでは、あなたが誰で、どこで何をしてきた人なのかは問いません。
名前はアノニマスネームでけっこうです。
その場で話されたことはその場に置いておき、ミーティングの外へ持ち出さない、というのがルールです。
また、話すときにはできるだけ固有名詞を避け、「ある町で」「ある人が」といった話し方を心がけてください。
あなたが話したことに対して、他の参加者から批判、意見、質問はされません。
反対にあなたも、ほかの人が話したことに対して、批判、意見、質問はしないでください。
こうして、ミーティングが安全な場であることが守られるのです。
また、もしかしたら、あなたが「人に聞かれたら困る」と思っているだけで、話したら、誰にもそういう経験がある、ということだってあります。一人でそれを背負いこんでいることが、あなたを追い詰めてきたかもしれないのです。
Q6.参加人数はどれくらいですか?
A.自由参加ですので、決まった人数はありません。またグループによっては違いがあります。
しかし平均して、4~8名程度のことが多いようです。
Q7.ミーティング参加者の男女比はどれくらいですか?
A.自由参加ですので、これもその日によって異なります。
グループ紹介の「対象者」の欄に「女性のみ」「男性のみ」と限定されているグループは、当然のことながら女性・男性のみが参加しています。
Q8.ミーティングに参加するのが怖いのですけど・・・
A.怖いと思うのを、無理して参加するという種類のものではありません。参加したいときに参加すればいいのです。
しかし、一回参加すれば、けっして怖いものではない、ということがおわかりいただけると思います。
Q9.どうして秘密が守られると言えるのですか?
A.参加者は誰もが自分の秘密も守ってほしいと思っているので、ほかの人の秘密も守るのです。
お互いの秘密が守られることによってミーティングという場が続くことが、参加者たちにとってとても大切だからです。
Q10.薬物療法とはどのような関係にありますか?
A.関係はありません。参加者の中には薬をのんでいる人もいれば、のんでいない人もいます。
どちらにせよ、体験や感情をミーティングで分かち合うこと自体に、治療的な効果があります。
Q11.薬も使わないで治療的効果を生む、などというのは宗教ではないのですか?
A.精神医学上も根拠があることで、これは宗教ではありません。
私たちはいかなる特定の宗教団体、宗教活動とも関係ありません。
けれども、宗教そのものや、宗教を信じている人を否定することもまた、いっさいありません。
【参加方法に関するもの】
Q12.ミーティングに参加するには、どうしたらよいですか?
A.ミーティングスケジュールでお確かめの上、直接ミーティング会場にいらっしゃってください。
その日の予定や気分、体調で参加するかどうかを決めてくださってけっこうです。
ただし一部、予約が必要なミーティングもあります。それらはグループ紹介のページに明記してありますので、お確かめください。
Q13.JUST会員でなくてもミーティングに参加することはできますか?
A.できます。
もしよろしかったら、運営を維持するために、会員になっていただけるとありがたいです。強制はしません。
Q14.ミーティングの参加費はいくらですか?
A.参加費は無料です。しかし会場を維持するために100円以上の自主献金をお願いしております。
Q15.ミーティングは毎回参加しなければいけませんか?
A.そのようなことはありません。参加したいときに参加してくださればけっこうです。
迷っているときは、何度か参加してみることをお勧めします。
Q16.ミーティングは遅刻や途中退室ができますか?
A.できます。
ただし、一部のミーティングで、途中の入退室ができないものもあります。それらはグループ紹介のページに明記してありますので、お確かめください。
また、まったく初めて参加するときは、ルールの説明などがありますので、開始時刻より少し前にいらっしゃることをお勧めします。
ミーティングの最中に具合が悪くなったときは、自由に退室していただいてかまいません。
【その他】
Q17.JUST以外のミーティングの情報はありますか?
A.ウェブサイト上に情報を掲載している場合がありますので、参考にしてください。
また、ファシリテーターが他のミーティングの情報を持っている場合もありますので、直接おたずねください。