ファシリテーター |
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ファシリテーター(facilitator)は「ものごとを円滑にする人」という意味で、自助グループのミーティングにおいては主に司会役を務める、そのグループの代表者をいいます。ファシリテーターが、自分以外に人に司会役をお願いして運営している自助グループもたくさんあります。 自助グループでは、参加者みなが平等で対等であるという考え方から、リーダー(leader / 指導者)やチェアパースン(chairperson / 議長)を原則として置かないことになっています。しかし、司会をしたり、ミーティングの開始や終了を宣言したり、次回に開催するかを最終判断したりする人は、グループの運営のために必要なので、ファシリテーターを置いているのです。 ファシリテーターは、最悪の場合、どうしてもルールを守らない人にミーティングからの退場を告げる権限も持っています。しかし、基本的にファシリテーターと参加者みなの間に信頼関係があるものです。 グループによっては、治療者や援助職の人を招いてファシリテーターをお願いしている場合もあります。表面的には、それはほんらいの自助グループの思想とたがうように見えるかも知れませんが、そうした場合も、その治療者や援助職が、グループがテーマとする問題の当事者であるなど、対等な立場から体験や感情がシェアできる体勢が保たれています。 |