インナーチャイルド |
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インナーチャイルド(inner child)とは、自分の中にある「内なる子ども」のことです。ふだん大人として生活している私たちは、どこか子どもの部分を覆い隠して「大人を演じている」ものです。大人の部分が、ふとした拍子にはげおちると、そこからインナーチャイルドが出てきます。インナーチャイルドの本質は衝動でもあります。 アダルトチルドレンのように、子どものころに子どもをやることが許されず、そのために大人になる要素がどこかが欠落したまま大人になると、本人がとくに意識しなくても、大人になって内なる子どもが生活の表面に出てしまいます。 そのようなときに、あらためて大人らしさを習得するために、いったん治療的退行といって、あえて子ども返りを起こさせ、内なる子どもが傷ついていることを知り、癒すといった作業が必要になったりします。それをインナーチャイルド・ワーク(inner child work)などといいます。 「子どもごころ」という美しい日本語がありますが、子どもごころを自覚するときは、少なからず自分のインナーチャイルドに対して客観的であるはずなので、それとはイコールで結べません。 |