用語集

ツイッギー

ツイッギー(Twiggy / 「小枝」の意)とは、1960年代のスーパーモデルで、そのスリムで華奢な体型は全世界の女性たちの憧れの的になり、こんにちの摂食障害者が直接、間接に目指すスタイルとなりました。

世代的にツイッギーを知らない摂食障害者たちも、「女は太っているよりも、やせている方が価値がある」と漠然と思っているとしたら、それはこのツイッギー以来の文化に則っていると考えられます。それ以前は、マリリン・モンローに代表されるように、ふくよかで肉感的であることが女性のスタイルとして模範とされていました。

ツイッギーは、1949年にイギリスに生まれ、出生時の本名はレズリー・ホーンビー(Lesley Hornby)、16歳でデビュー、1967年には来日を果たし、たった1人で、その前年に来日した4人組のビートルズに匹敵する話題を巻き起こしました。当時のサイズは身長165cm、体重41kg。

1971年に森永製菓から発売されたチョコレート「小枝」は、彼女にちなんだとされています。
1979年、過食症の概念が医学的に提唱され、1980年にDSM-IIIにおいて、それは診断基準に含まれました。

ツイッギーは女優としても功績を残し、2004年に55歳で再来日を果たしましたが、少なくともメディアに向かっては、本人は「自分には拒食症の傾向はなかった。けっして意図してやせようと思っていたわけではなく、自分は大食いである」と語っています。