バタード |
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バタード(battered)とは、DVの被害者のことをいいます。もともとの意味は「たたかれる人」ですが、「たたく」という肉体的・身体的暴力に限らず、その他の種類のDVに関しても使います。(例:精神的バタード) 日本語になった「バタード」は、どうも「妻」という言葉と直結してとらえられやすいですが、英語においては必ずしもそうではなく、家庭の中の暴力にさらされた者はすべてバタードであり、たとえば「battered baby(たたかれた赤ちゃん)」といった表現がよく言われます。 もちろん世の中にはバタードの夫(バタード・マン)もたくさん存在するはずなのですが、日本では、まだ古典的な男らしさが賞賛される空気が社会のなかに残っていますから、男性はまだまだバタードとして名乗りを上げにくいようです。 これは、ある意味で好ましいことではなく、加害と被害は表裏一体ですから、男性のバタードが名乗りをあげないと、男性のバタラーが名乗りをあげられず、そのため女性のバタードが減りません。ひいては、妻と夫がいつまでも、身体的・非身体的を問わず、暴力で応酬しあう社会が続いていくことにもなりかねません。 けれども、この風潮もゆっくりと変わりつつあります。 私たちJUSTでは、女性のバタードを対象とした自助グループとして「バタード・ウーマン」が、また男性のバタード・バタラーを対象に含むグループとして「ハズバンズ・グループ」があります。 |