ワークする |
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「ワークする」という和製英語は、治療や回復の現場では、心の作業をすることを意味します。給料やアルバイト代をもらって社会的に労働するという意味ではありません。 そのため、治療や療法(セラピー)を受ける、ミーティングでシェアする、などなどの手段で、自分の心の中のバランスを良い方向へ変えていくことは幅広く「ワークする」と呼ばれます。 もう少し専門的な言葉を使えば、「力動的な変化を経験する」ということになります。 これは、ワークする本人が、どれだけ深くおこなうかにもよるのですが、真剣に行えば行うほど、非常に疲れるものです。はたから見たら、ただ座って話しているだけで、何をそんなに疲れるものかと思う人もいるかもしれませんが、内的な作業はときには大きな消耗をもたらします。そればかりは、どんなに学識がある人でも、自分で体験しなければわかりません。 したがって、深いワークをおこなうときには、専門的な治療者がそばにいて、終わった後もフォローアップをおこなうのが通例です。 |