性的虐待 |
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性的虐待(せいてきぎゃくたい / sexual abuse)とは、性(sex)や性的行動(sexual behavour ; 英 -viour)に関連した虐待のことをいいます。SAと略されます。単に性虐待(せいぎゃくたい)というほうが一般的かもしれません。 児童虐待の一分野として扱われることが多い言葉ですが、虐待そのものが、保護と支配を介在させている大人と大人のあいだで起こる現象や行為を含むことから、性虐待の被害者は子どもだけとはかぎりません。 性虐待による被害のことは、単に性被害ともいいます。 逆に「性加害」という言葉は一般的に使われていないようです。 性虐待の被害者は女児だけとはかぎりません。男児も同様に被害者になりえます。 性虐待は、近親姦などで性器の挿入・接触があった場合をはじめ、風呂に入るなどの生活的必然性のないところで裸にする、しつけとして裸で立たせておくなどの行為も含まれます。 また父親が思春期に至った娘の生理用品を無用にさわったり、母親が息子の自慰の痕跡を発見して取り沙汰することも性虐待です。 また、加害者が自ら手を下さなくても、被害者にわいせつな行為やものを見せたり、脅迫してわいせつな行為をさせたりすることも、さらに、異性の親が変な視線で見ること、お風呂で身体を洗うと称して嫌がることをすることなども含みます。 性的虐待もしくは性虐待と、性暴力(sexual assault)は、両方ともSAと略されますが、厳密にいえば、前者のほうが児童を対象としたもの、後者が大人を対象としたものというニュアンスが強いです。 けれども、それによって両者がはっきりと使い分けられることはまれで、じっさいには多くの性暴力の被害者が、幼児期に性的虐待にあっており、その外傷再演や二次被害として大人になってから新たな性暴力にあうケースが多いことや、何を以てどこからを大人と考えるべきかによって論議が分かれることなどから、現実の場面では両者は併記されることが多く、厳密に区別されることもありません。 したがって、あなたがこうした領域をあつかう専門家でもないかぎり、あまり神経質に識別する必要はないでしょう。 私たちJUSTには、性暴力や性被害にあった女性たちのための自助グループ「SSA」があります。 また、こうした問題を女性会員だけでパソコンからオンラインで語れる掲示板「女性くろうずど。」が運営されています。 |