用語集

複雑性PTSD

複雑性PTSD(ふくざつせいピーティーエスディー / Complex Post-Traumatic Stress Disorder)とは、ジュディス・ハーマンによって提唱された概念でC-PTSDと略されます。

何年にもわたって長く続いた虐待などを原因として起こる心的外傷の症状を、災害や事故などのようにそのときだけ起こった事件、すなわち単回性のトラウマから起こるPTSDから区別するために、それまでのPTSDの診断基準を拡大して1994年にまとめたものです。

同時期にヴァン・デア・コークが、ほぼ同じ概念を複合型PTSD(Combined-type Post-Traumatic Stress Disorder)として提唱しましたが、こちらもC-PTSDと略されるので、あなたが専門家でもないかぎり特に区別して考える必要はないでしょう。

複雑性PTSDの診断基準は、
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1.情動や衝動の調節に関する障害


2.注意・意識に関する障害


3.身体化


4.自己認識に関する障害


5.トラウマの加害者についての認識に関する障害


6.他者との関係における障害


7.意味システム(世界観)における障害


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にカテゴリーが分けられています。

アダルトチルドレンというのは病名診断基準ではないため、その特徴を今の精神医学はこのような概念を使って体系づけようとしているわけです。とはいっても、この分野はまだまだ進化していく途上にありますから、今後DSM-Vの発表などとともに、もっと変わっていくかもしれません。