ジャネ |
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ピエール・ジャネ(Pierre Janet; 1859 - 1947年)は、フランスの心理学者で、多くの分野に研究の裾野を広げた人です。 神経学者シャルコーのもとで催眠療法を学び、同門であるフロイトのライバルにあたりました。フロイトに少し先んじるかたちで、今日の心的外傷の概念に目を留め、『心理自動現象』(仏:L'Automatisme psychologique, 1889年)、『ヒステリー患者における精神障害の研究への寄与』(仏:Contribution à l'étude des accidents mentaux chez les hystériques,1893年)などで トラウマによる感覚、知覚、解離、感情、外傷再演について研究しました。(「フロイトのPTSD撤退」の項もごらんください。) いわゆる無意識の発見も、フロイトよりジャネの方が早かったと言われています。 |