強迫行為 |
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強迫行為(きょうはくこうい / complusive behaviour)とは、その人がほんらい生体として生きていくためには必要ではないのに、それをやらないと気がすまないために、あえてやっているような強迫的な行為や行動のことをいいます。強迫行動、強迫的行為 / 行動ともいいます。 基本的には、強迫反復や就眠儀式など強迫性障害、強迫神経症などの病気の症状として語られる行為が主ですが、そこへ分類されていないもっと広範囲の病気、たとえば嗜癖や依存症も、一種の強迫行為と考えられるようになりました。 また、病気と考えられる以前のものでも、何らかの強迫観念にとりつかれて、あるいは習慣にとらわれて、人がやっていることは、じつは一般的に多くあります。 強迫性障害などの病気として認知されたときには、強迫行為は強迫症状といいます。 強迫行為をやらないですまそうとすると、本人はふつう耐えがたいほど大きな不安を募らせます。そのため、ときには子どもなど家族を巻き込み一緒に強迫行為をやらせたり、自分はやらないで代わりにやらせたりすることもあります。これを代理強迫といいます。 なぜ、それをやらないと、耐えがたい不安をつのらせるのに到ったかについては、個人個人みな異なるメカニズムがあり、それをつきとめれば強迫行為はやみます。 しかし、強迫行為をおこないやすい人格、すなわち強迫性人格がそれとともにやむとはかぎりません。 |