外来精神医療とは、自宅など医療機関の外から通って精神医療を受けることです。
今日では当たり前のことですが、1950年代までは精神医療といえば、精神分析か、あるいは精神病院や、それに類する施設の閉鎖病棟に入院したり収容されておこなわれるものが圧倒的な主流でした。
しかし1960年代にクロルプロマジン、イミプラミン、リブリウム(ベンゾジアゼピン系抗不安薬)などの向精神薬が開発され、プライマリケアによる鬱病の早期発見ができるようになったので、精神疾患を持つ人は閉鎖病棟から解放され、自宅などから医療機関に通うようになり、外来精神医療が始まりました。 |