ノルアドレナリン |
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ノルアドレナリン(独: noradrenalin、英: noradrenaline、米:ノルエピネフリン norepinephrine)は、カテコールアミンにしてフェネチルアミンです。化学式はC8H11NO3。 シナプスの間にノルアドレナリン作動性ニューロンから放出される神経伝達物質や、副腎から血液に放出されるホルモンとして機能します。アドレナリンといっしょに、この化合物は闘争や逃避反応を生じさせて、心拍数を増加させ、交感神経系を動かし、脂肪からエネルギーを放出し、筋肉の素早さを増加させます。ストレス・ホルモンのうちの一つであり、注意と衝動性 (impulsivity) が制御されている生物の脳の部分に影響します。 ここ10年余り有名になった抗うつ薬SNRIの2番目の「N」は、このノルアドレナリンです。ノルアドレナリンは憂うつな感情に関係しているのです。SNRIは、脳内のシナプス後細胞で、まだまだ利用できるセロトニンとノルアドレナリンの量を増加させることによって、うつを治療しようという薬です。最近ではノルアドレナリン自己受容体がドーパミンも再取り込みするかもしれないといういくつかの証拠があり、これはSNRIがドーパミン伝達をも増加させるかもしれないことを意味しています。たとえば、いくつかの三環系抗うつ薬など他の抗うつ薬もノルアドレナリンに影響します。 |