過剰診断(かじょうしんだん / overmedication)とは、ほんらい医療の対象とすべきではない正常範囲内の人についても、何らかの病名を診断で下し、医療の枠組みの中に組み入れてしまうことです。今日では主に精神科領域で、つまり、精神医療で議論の的になっています。
DSM-IVの編纂責任者であり、DSM-5への批判者であるアレン・フランセスによって、彼が運営するブログ『Psychology Today』などを舞台に診断インフレや正常範囲の侵害(crossing the boundary of normality)ともに警告されている概念です。 |